【完全ガイド】Claudeでプログラミング知識ゼロからサイト作成|新手法『AI対話コーディング』で思い通りのデザインへ

【完全ガイド】Claudeでプログラミング知識ゼロからサイト作成|新手法『AI対話コーディング』で思い通りのデザインへ
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はやと
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2025年10月6日
公開日

「AIを使えば、知識ゼロでも簡単にサイトが作れるって本当?」

期待に胸を膨らませ、AIに「オシャレなカフェのサイトを作って」とお願いしてみたものの、返ってきたのは想像よりもショボく、お世辞にも「イケてる」とは言えないデザイン...。

そんな経験はありませんか?💭

多くの人が「AIでのサイト作成」に挫折する原因は、AIを**「魔法の自動販売機」だと思っているからです。しかし、真実は違います。AIはあなたの「優秀なWebデザイナー」であり、成功の鍵は彼らと「対話」**することにあります。

この記事では、単なるコード生成テクニックを紹介するだけに留まりません。

🧩HeadlessCMSや画像生成AIも組み合わせ、あなたの指示でサイトを育てていく全く新しいサイト作成術**『AI対話コーディング』**を、4つのステップで完全解説します。

当サイトもAIとの対話で作り上げたものです。
私自身プログラミング知識/経験ゼロですが、AIとの対話でこのレベルのサイトが作れました。
eng-info.com

📖この記事を読み終える頃には、あなたはAIへの希望を取り戻し、自分だけのオリジナルサイトを作るための、具体的でワクワクする一歩を踏み出しているはずです。

⚠️なぜ多くの人が「AIでのサイト作成」に挫折するのか?3つの致命的な誤解

AIでのサイト作成に挑戦する9割の人が、そのポテンシャルを最大限に引き出せずにいます。その原因はスキル不足ではなく、AIに対する根本的な誤解にあります。

🪄誤解1:一発で理想のサイトが出来上がると思っている

結論、「AIに一度命令するだけで、一発で理想のサイトが出来上がる」という思い込みが、挫折の原因です。

Claudeのような生成AIは、あなたの頭の中を完璧に読み取れないのです。最初の指示が曖昧であればあるほど、AIは当たり障りのない、一般的なデザインしか提案できません。これは、経験豊富なデザイナーに「いい感じのサイト作って」と丸投げするのと同じで、良い結果は期待できないのです。

具体例を挙げると、「おしゃれなカフェのサイトを作って」というプロンプトでは、教科書的なHTMLしか生成されません。しかし、ここから「対話」を始めると物語は一変します。

💬「自己紹介セクションを追加して」「もっとサイバーパンクな雰囲気の見た目にしてほしい」「フォントは未来的なものにして」

と具体的なフィードバックを重ねることで、AIは初めてあなたの理想を理解し、コードを洗練させていきます。

したがって、AIでのサイト作成は「一回の命令」で終わるのではなく、「継続的な対話」によって初めて成功するのです。

💻誤解2:生成されたコードを「どう公開すればいいか」がわからない

結論として、AIが生成したコードは、それだけではあなたのパソコンの中に眠るただのテキストファイルに過ぎません。この「公開」という最終ステップの欠如が、多くの初心者を途方に暮れさせます。

なぜなら、多くの解説記事は「AIにコードを生成させる方法」に終始しており、そのコードをWebサーバーにアップロードし、世界中に公開する「デプロイ」という極めて重要なプロセスを解説していないからです。これでは、どんなに立派な家を建てても、その家を建てる土地も住所も決まっていないのと同じ状態です。

例えば、この記事で後述するVercelのような最新のホスティングサービスを使えば、数クリックでAIが生成したコードをWebサイトとして公開できます。この具体的な「出口」を知らない限り、せっかくの努力は誰の目にも触れることなく終わってしまいます。

つまり、「コード生成」と「サイト公開」は必ずセットで考える必要があります。この両輪が揃って初めて、サイト作成は完了するのです。

🎨誤解3:「AIが作ると没個性的になる」という思い込み

結論として、「AIが作るものは、どれも同じに見える」というのは、AIの一側面しか見ていないことから来る大きな誤解です。

その理由は、AIの真価は、あなたの創造性を増幅させるツールとして多角的に活用した時にこそ発揮されるからです。テキスト生成AI(Claude)だけでサイトを完結させようとすると、デザインの幅には限界があります。しかし、現代のAIはテキストだけではありません。画像、イラスト、動画、音楽など、あらゆるクリエイティブを生成できます。

実際に、筆者はnijijourneyというAIで生成したユニークな動画をサイト背景に設定することで、唯一無二の世界観を表現しました。このように、AIでサイトの「魂」となるビジュアルパーツを創り出し、それをClaudeに指示して組み込ませることで、他の誰とも被らないサイトが生まれます。これは、既存のテンプレートを選ぶだけのサイト作成では決して到達できない領域です。

したがって、AIを単なる「コード生成係」ではなく、「アートディレクター」や「専属イラストレーター」として活用することで、あなたのサイトは没個性から完全に脱却できるのです。

🚀新常識『AI対話コーディング』とは?サイト作成を成功に導く4ステップ

これら3つの誤解を乗り越え、AIの真の力を引き出すための新しいサイト作成術が**『AI対話コーディング』**です。これは、AIをパートナーとして、対話を繰り返しながらサイトを”共創”していく、全く新しいフレームワークです。

🧩これが全体像!『AI対話コーディング』フレームワーク

このフレームワークは、以下の4つのステップで構成されます。

1️⃣ ステップ1:HeadlessCMSの選定(記事投稿・管理ページの準備)
2️⃣ ステップ2:AIと『対話』しながらコード生成 【プロンプト公開】
3️⃣ ステップ3:AIで『魂』を吹き込む(nijijourneyでサイトの背景動画を作成)
4️⃣ ステップ4:世界に『公開』する(デプロイと独自ドメイン設定)

⚖️前提知識:この手法のメリットとデメリット

どんな手法にも長所と短所があります。始める前に、正直にお伝えします。

✅メリット

  • 圧倒的な自由度と創造性: WordPressのテーマやプラグインの制約から解放され、頭の中のイメージをほぼそのまま形にできます。
  • Wixと違い、制作のどのタイミングでも自由にカスタマイズ可能です。
  • コスト削減: サーバー代や高価なテーマ代は不要。この記事で紹介する方法は、ほとんど無料で始めることができます(※独自ドメイン代は除く)。
  • 高速なサイト表示: 最新の技術構成のため、WordPressサイトに比べて圧倒的に高速なWebサイトを構築できます。これはSEOにおいても非常に有利です。
  • 未来のスキル習得: AIと対話しながらモノづくりをするスキルは、これからの時代に必須の能力となります。

⚠️デメリット

  • 最低限のツール知識は必要: 本記事で丁寧に解説しますが、複数のツール(Sanity, VS Code, Vercelなど)のアカウント作成や基本的な操作に慣れる必要はあります。
  • AIの応答にムラがある: AIは時々、意図しないコードや間違ったコードを生成することがあります。その際に、根気強く対話を続けるマインドが必要です。
  • AIサービス(Claude、nijijourney)は有料プランが前提であり、無料プランで高品質を達成するのは厳しいです。

🧰準備するものリスト(アカウント作成が必要なツール)

以下のツールの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成しておくとスムーズです。

  • 🤖Claude: 主役のAI。サイトのコードを生成するパートナー。
  • 🗂️Sanity: サイトの心臓部。ブログ記事などを投稿/管理するHeadlessCMS。
  • 🎨nijijourney (またはMidjourney): サイトの魂。サイトを彩る画像/動画生成AI。
  • 💻Visual Studio Code (VS Code): あなたの作業場。AIが作ったコードを貼り付け、編集する無料のテキストエディタ。
  • 🚀Vercel: 公開場所。完成したサイトを世界に公開するためのホスティングサービス。

*nijijourney (Midjourney)は有料です。
*Claudeは無料でも使えますが、無料プランだとすぐにチャット制限に達してしまうため、有料プランがおすすめです。

🪄【実践】知識ゼロから始める『AI対話コーディング』完全ガイド

お待たせしました。ここからは、具体的な手順をステップバイステップで解説していきます。

🏗️ステップ1:HeadlessCMSの選定(記事投稿・管理ページの準備)


ここでは、更新可能なブログサイトを作ることを想定し、HeadlessCMSの「Sanity」を利用します。

🧱Sanityとは?なぜWordPressではダメなのか?

WordPressは「見た目(テーマ)」と「中身(記事データ)」が一体化しています。
そのため、デザインの自由度が低く、プラグイン問題に悩まされがちです。

一方、SanityのようなHeadlessCMSは、「中身」だけを管理する倉庫のようなものです。
見た目はClaudeに自由に作ってもらうため、デザインの制約が一切ありません。
これが圧倒的な自由度を生み出す秘訣です。

🗂️まずは、Sanityのアカウント作成から。

SanityはヘッドレスCMS(記事作成・投稿/管理機能のみ)であるため、設定の最終段階としてフロントエンドアプリケーション(Claudeで作るサイト)との連携が必要です。

このあたりのやり方は、ステップ2で紹介する【実際に私が使用したプロンプト】をClaudeに打ち込んだ後にClaudeに質問しながら設定すると分かりやすかったです。

🎨ステップ2:AIと『対話』しながらコード生成【プロンプト公開】

いよいよ主役の登場です。設計図を元に、Claudeと対話しながらサイトの見た目を作っていきます。

まずは、サイトの土台となるコードを生成してもらいましょう。
具体的であればあるほど、良いスタートが切れます。

生成してもらったコードは💻Visual Studio Code (VS Code)にコピペ。

どのフォルダに貼り付けるかもClaudeが指示してくれます!

慣れていなくても、サイト完成までは数時間(10時間以内)ほどでした。

💬 【実際に私が使用したプロンプト】:

# 公式サイト兼ブログ 仕様書
## プロジェクト概要
公式サイトとブログを統合したWebサイトを構築する。WordPressの制約を克服し、柔軟なカスタマイズが可能なシステムを実現する。

## 技術スタック
- フロントエンド: Next.js, React + TypeScript
- スタイリング: Tailwind CSS
- CMS: Sanity
- ホスティング: Vercel

### 1. トップページ(公式サイト風)
- ヒーローセクション(プロフィール写真、キャッチコピー)
- 自己紹介セクション
- 最新ブログ記事(3-5件)
- お問い合わせ情報

### 2. ブログセクション
#### 2.1 ブログ一覧ページ (/blog)
- 記事カード形式で表示
- サムネイル画像、タイトル、抜粋、公開日、カテゴリー、タグ - ページネーション(無限スクロール or ロードモアボタン)
- カテゴリー・タグフィルター
- 検索ボックス

#### 2.2 個別記事ページ (/blog/[slug])
- 記事タイトル
- 公開日、更新日 - カテゴリー、タグ
- 目次(自動生成) - 本文(リッチテキスト)
- 関連記事

#### 2.3 カテゴリーページ (/blog/category/[category])
- カテゴリー別記事一覧

#### 2.4 タグページ (/blog/tag/[tag])
- タグ別記事一覧

### 3. 共通コンポーネント
#### 3.1 ヘッダー
- ロゴ/サイトタイトル
- ナビゲーションメニュー(ホーム、ブログ、プロフィール、お問い合わせ)
- 検索アイコン

#### 3.2 フッター
- コピーライト
- サイトマップリンク

## 機能要件
### 1. コンテンツ管理(Sanity)
- ブログ記事の作成・編集・削除
- カテゴリー・タグの管理 - 画像アップロード
- 下書き・公開状態の管理

### 2. 検索機能
- 記事タイトル・本文からの全文検索
- リアルタイム検索結果表示

### 3. SEO最適化
- メタタグの動的生成
- OGP対応
- サイトマップ自動生成
- 構造化データ(JSON-LD)

### 4. パフォーマンス最適化
- 静的サイト生成(SSG)
- 画像の遅延読み込み
- next/imageによる画像最適化
- WebP自動変換

### 5. アナリティクス
- Google Analytics 4の導入
- ページビュー、滞在時間、直帰率の計測

## デザイン要件
- レスポンシブデザイン(モバイルファースト)
- 読みやすいタイポグラフィ - ブランドカラーの統一
- アクセシビリティ対応 ## 非機能要件
- ページ読み込み速度: 3秒以内
- ブラウザ対応: Chrome、Safari、Firefox、Edge(最新2バージョン)

## 開発フェーズ
1. 環境構築とプロジェクトセットアップ
2. Sanity CMSの設定
3. 基本レイアウトとコンポーネント開発
4. トップページ実装
5. ブログ機能実装
6. 検索機能実装
7. SEO・パフォーマンス最適化
8. テスト・デバッグ
9. デプロイ設定
10. 本番環境リリース

🪞【プロンプト例】デザインを改善していく「対話プロンプト」
生成されたコードが100点満点であることは稀です。
ここからが『AI対話コーディング』の真骨頂。具体的な指示で改善していきます。

💬 対話の例:

あなた:「いくつか修正してほしい点があります。」
Claude:「はい、どのような修正でしょうか?」
あなた:「記事カードにマウスを乗せたら、少しだけ浮き上がるようなアニメーションを追加してほしい。あと、サイト全体のフォントをGoogle Fontsの'Noto Sans JP'に変更してくれないかな?」

このように、具体的に指示を出すのがコツです✨

🧑‍💻【プロンプト例】エラーを解決する「デバッグプロンプト」(スクショ活用術)

コードをVS Codeに貼り付けて動かした際、エラーが出ることがあります。
慌てる必要はありません。エラー画面のスクリーンショットを撮って、Claudeに貼り付けましょう📸

💬 プロンプト例:

(エラー画面のスクリーンショットを貼り付けて)
「このコードを実行すると、添付画像のようなエラーが出てしまいました。原因と修正案を教えてください。」

Claudeは画像を認識し、エラーの原因を特定して具体的な修正コードを提案してくれます。
まさに、専属の家庭教師です🎓

💫ステップ3:AIで『魂』を吹き込む(nijijourneyでサイトの背景動画を作成)

サイトが形になったら、あなただけの「魂」を吹き込みます。
nijijourneyやMidjourneyといった画像/動画生成AIを使い、サイトの世界観を決定づけるビジュアルアセットを創りましょう。

🖼️生成したアセットをサイトに組み込む方法

画像/動画を生成した後、そのURLをClaudeに渡して、サイトの背景やメインビジュアルとして組み込んでもらいましょう。

💬 プロンプト例:

「サイトの背景として、このURLの動画を設定したいです。
[取得した動画のURL] 」

これで動画をサイトに埋め込むことが可能です。

🌍ステップ4:世界に『公開』する(Vercelへのデプロイ)

最後の仕上げです。完成したサイトを「Vercel」を使って世界に公開します🚀

⚡Vercelとは?なぜ簡単・高速なのか

Vercelは、Next.jsのようなモダンなWeb技術で作られたサイトを、驚くほど簡単に、そして超高速に公開できるプラットフォームです。
GitHub(コードの保管場所)と連携させることで、コードを更新するたびに自動でサイトに反映してくれます。

🔧3ステップで完了!Vercelへのデプロイ手順

1️⃣ GitHubにコードをアップロード
VS Codeから、作成したサイトのコードをGitHubにアップロードします。

2️⃣ VercelとGitHubを連携
Vercelにログインし、先ほどアップロードしたGitHubのリポジトリを選択します。

3️⃣ デプロイボタンをクリック
Vercelが自動で最適な設定を提案してくれます。
あとは「Deploy」ボタンを押すだけ。数分後には、あなただけのWebサイトがインターネット上に誕生します🎉

❓よくある質問(FAQ)

Q1. この方法で作成したサイトの維持費はかかりますか?
A1. 本記事で紹介したツール(Sanity, Vercelなど)は、個人利用の範囲であれば無料プランで無料で維持できます。独自ドメインを取得する場合のみ、ドメイン費用が年間1,000円〜2,000円程度かかります。

Q2. スマートフォン表示(レスポンシブ)にも対応できますか?
A2. はい、可能です。Claudeにコードを生成させる際に「スマートフォンでも見やすいレスポンシブデザインにしてください」と指示(プロンプト)を追加することで、スマホ対応のコードを生成させることができます。

Q3. 途中でデザインを大幅に変更したくなった場合はどうすればいいですか?
A3. それが『AI対話コーディング』の最大のメリットであり、Wixとの違いです。いつでもClaudeとの対話を再開し、「全体のカラーテーマを青系に変えて」「新しいセクションを追加して」といった指示を出すことで、デザインを柔軟に変更・進化させていくことが可能です。

🎯さあ、次はあなたの番です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もうあなたは、AIを「魔法の杖」ではなく、信頼できる「クリエイティブ・パートナー」として見る準備ができたはずです。

完璧なサイトを最初から目指す必要はありません。
まずはこの記事で紹介した「ステップ1」から、あなたの頭の中にあるアイデアの骨格作りを始めてみませんか?

💬Claudeを開いて、最初の対話を始めましょう。